2024.08.02日々のこと
雑木のお庭が完成しました。
設計士さんにご依頼されたというこだわりのお住まいは、
天然木の窓枠や、何度も悩まれたという外壁の色、
和室には障子を入れ、四季折々の景色を楽しむことができる空間がたくさんでした。
そのこだわりの一つ一つを大切にしながら、一層お家を引き立てられるよう、外構・庭の設計、施工をさせていただきました。
和の雰囲気を醸し出しながらも、全体的には「和」の部分が見えすぎないよう、あえてコンクリートの打ちっぱなしの壁で和室を囲い、程よい高さの目隠しを配しました。
温もりを感じる塗り壁の家には、ウッドフェンスなどの同じあたたかさを感じる素材ではなく、正反対のクールなコンクリート壁にすることで、双方の相性はとてもよく、お互いの良さを引き立て合うのではないかと思っています。
大面積を占めるお家の角には、二階まである山採れのアオダモを植えさせていただき、角を和らげる効果を狙いました。
和室前には自然石の沓脱石を据え付け、
玄関前の腰窓には、常緑の旭ハランとベニシダ、雨水桝などを隠すため割石をゴロゴロところがし、小さな窓から見える景色も意識しました。
キッチンからのピクチャーウインドウには、こちらも山採れのヤマモミジとハイノキを・・・。
目隠しになるよう、天然木の杉板のフェンスを施しています。
この季節、ハイノキの繊細で優しい花が咲いています。
風が木々の葉の上を渡ることで、
優しい風に変わり、
葉や穂を揺らし、
それを見る住まう人の心を癒すことができたなら。
いつもそう思いながらお庭づくりをさせていただいております。
この度は、ご依頼ありがとうございました。
ふじい