雑木の木々と、松を組み合わせた
『店舗の庭』が完成いたしました。
実はこちらはおうどん屋さんの工場とオフィス。
讃岐ならではの瀬戸内らしい素材を取り入れてデザインをさせていただきました。
設計士さんにご依頼されてという建物は、すっきりとしたコンクリートの打ちっぱなしと
ガラス張りの三角屋根の印象的な構造物。
無機質な建物には、やはり植栽は欠かせられず、相反するものだからこそ調和すると考えました。
松以外にも、
沿岸部に強いシマトネリコ、アラカシ、アオダモなど、
高さと樹形にこだわってセレクトしていきました。
また、中央部には木肌と暴れた枝ぶりが印象的な百日紅を選択、
全体としてバランスが取れるよう、遠くからひいて見ては植え込み、
引いて見ては植え込み・・・作業が続きました。
海に面した立地に合うよう、
松を取り入れました。
輪郭を取るように仕立てられた松は、何度も回しながら、向きを考え設定。
動きが出るよう心掛けました。
松の後ろには、おおらかで優しい印象のヤマモミジを取り入れ、柔らかさを出しました。
あくまでもこちらは店舗。
本業に支障をきたさないよう、できるだけ手間のかからないように石の表情を生かしながら
地表面も工夫しました。
外国の方もよくお見えになるという店舗のお玄関には、
瀬戸内の庵治石をセレクト。
重厚な雰囲気を醸し出せるよう石積みにしました。
その前には水鉢を設置し、
お客様を品よくお出迎え致します。
石積みの前には、さざ波をイメージしながら、小さな石、大きな石とバランスを考えながら設置し、
全体として重くなりすぎないよう、意識しました。